利用研究

2019.08.08(木)

第39回地球科学・リモートセンシング国際シンポジウム2019 (IGARSS 2019)に出展いたしました

2019年(令和元年)7月28日~同年8月2日までの間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された米国電気電子学会(IEEE)・日本学術会議の共同主催による第39回地球科学・リモートセンシング国際シンポジウム2019 (IGARSS 2019)において、JAXA第一宇宙技術部門地球観測研究センターのブースを出展いたしました。

今回のIGARSSは、1993年(開催場所:東京・工学院大学)以来26年ぶりとなる日本での開催※であり、開会式においては、天皇皇后両陛下にご臨席賜り、天皇陛下のお言葉ではご自身が研究者として取り組まれている「水問題」についても触れられつつ、「リモートセンシング技術や大規模データの解析処理技術などは大変重要な手段になると思われます」と述べられました。また、プレナリーセッションではJAXA山川理事長が「Space Technology for New Era」というタイトルでウェルカム・スピーチを行い、日本におけるリモートセンシング技術を活用した気候変動研究から防災利用事例、「持続可能な開発目標」(SDGs)に関する取組みを紹介しました。

 

※2011年のIGARSSは仙台で開催すべく準備が進められていましたが、東日本大震災の影響からカナダでの開催となりました。

参加登録者約2,600人のうち、9割超は海外からの参加者が占め、国際的な学術コミュニティにとって有意義な交流の場となりました。

JAXA地球観測研究センターのブースでは、国内外の研究者をターゲットに、JAXAが運用・開発中の地球観測衛星や、地球観測研究センターで取り組んでいる衛星データの研究事例、衛星データと数値モデルを組み合わせた予測シミュレーションなど先進的な取組みの紹介を行いました。また、前述の内容を効果的に伝えるために、展示用ディスプレイには、日本企業が開発した技術を採用いたしました(図3図4)。ブースは多くの研究者の興味を惹き、JAXAの地球観測衛星や衛星データを用いた研究等の取組みについて知ってもらう良いきっかけとなりました。

今後も、地球観測研究センターでは、地球観測衛星のデータを防災分野や気候変動対策、産業振興などに役立てるための研究に励み、安全・安心で豊かな社会の実現に尽力いたします。

IGARSS 2019の詳細はこちら

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