災害
2021.11.02(火)
沖縄本島に接近・漂着している軽石の衛星観測情報(続報)
概要:
10月29日に公開した「沖縄本島に接近・漂着している軽石の衛星観測情報」の続報になります。前回はJAXAが運用する気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)による軽石の観測情報を紹介しました。今回は海外の宇宙機関が運用する人工衛星による軽石の観測情報を紹介します。
本件お問い合わせは、earth*ml.jaxa.jp (*はアットマークに置き換えてください)にお願いいたします。
ご参考:福徳岡ノ場噴火(新島形成、軽石等)は10月7日の地球が見えるの記事に掲載しています。
また、軽石に関する最新の「しきさい」(GCOM-C)画像については、特設サイトに掲載しています。
1.欧州宇宙機関の光学観測衛星「Sentinel-2」による軽石観測
欧州宇宙機関の光学観測衛星「Sentinel-2」(Sentinel-2)は、可視域から短波長赤外まで合計13バンドの観測波長帯を持っており、その観測幅は290kmと広く、可視域では地表面を10m分解能で観測しています。また、Sentinel-2は定常的な観測を行っており、沖縄を含む緯度+/-84度より低緯度の地域は5日毎に同一地点を観測しているのが特徴です。
沖縄本島付近の同衛星による比較的雲が少ない10月16日、26日、31日の観測画像を示します。白い矢印部分の灰色の筋状の分布が軽石と推定されます。




同地域以外の沖縄本島付近のSentinel-2の観測画像を紹介します。


引き続き、JAXAが運用する地球観測衛星の「しきさい」と「だいち2号」や、海外宇宙機関の観測画像もあわせて確認し、関係機関への情報提供に努めていきます。
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