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2024.04.19(金)
【速報】衛星全球降水マップ(GSMaP)によるUAEの豪雨監視
2024年4月16日にアラブ首長国連邦(UAE)で記録的な大雨が発生しました。国土の大部分が砂漠である同国において、年間平均雨量の2倍以上に相当する雨となったという報告もあり、各地で浸水被害が発生しています。
JAXAでは、衛星全球降水マップ(GSMaP)を通して宇宙から雨の状況を監視しています。今回はUAEにおける降雨状況を解析しました。
図1は、2024年4月16日のGSMaPで観測された降水の時間変化を示しています。宇宙からの降雨観測でも、ドバイを中心に広い範囲で強い降水が発生しているのを観測していました。
図2左は、GSMaPの統計データから算出した2024年4月16日の日平均降水量です。一日で100ミリを超える雨がUAEの広範囲で観測された様子が捉えられています。
図2右では、同時間における豪雨指標を示しています。豪雨指標は、過去22年の同じ24時間の平均雨量と比較して、上位数パーセントの降水強度以上に相当する降水があった領域を示しています。UAEの広い範囲に濃いピンク色の領域があり、過去の統計と比べても稀な発生頻度の極端な大雨が降っていたことが分かります。