2016年5月末から6月にかけて、ヨーロッパで発生した連日の大雨について、全球合成降水マップ(GSMaP)で継続的に降雨の状況を観測しています。
全球合成降水マップ(GSMaP)プロダクトはGPM主衛星データと複数のコンステレーション衛星群(GPM計画に参加する各国・機関の人工衛星群)データから全球の降水分布を算出します。以下の動画は、2016年5月26日0時(協定世界時)から6月2日18時(協定世界時)のヨーロッパ周辺での地表降水分布です。
GSMaPによる2016年5月26日00時~6月2日18時(世界協定時)の観測結果
特に28日から31日かけてまとまった降水帯が数日にわたって観測されており、パリのセーヌ川が一部氾濫するなど、フランスやドイツなどのヨーロッパ北部を中心とした各地で、洪水等の甚大な被害が発生しています。
最新のJAXAのGSMaP観測画像については、以下URLで公開していますので、ご覧ください。