JAXAは、公衆衛生分野での利用が想定される衛星プロダクトを時空間的に再処理し、任意の時間および場所(緯度経度、矩形、行政界が選択可能)の環境情報が取得できるオンラインシステム(JPMAP:Jaxa’s Public-health Monitor and Analysis Platform)を開発・公開しています。降水量、日射量、地表面温度、エアロゾル光学的厚さ、正規化植生指標、土壌水分量、標高の閲覧および取得がウェブ上でできます。
本システムで提供している降水量や地表面温度などは、例えばマラリアやデング熱などの媒介生物の生息条件の推定に有効ですが、特に途上国では地上観測装置による環境情報の観測データが不足しております。JAXAではこのような感染症の流行リスク推定手法に関する研究を関連機関と共同で進めております。
サーバメンテナンスのため公開を一時的に停止しておりましたが、このたび、2021年3月31日に、新データ(しきさい(GCOM-C)データ)と新機能(API(Application Programming Interface)によるデータ提供)を付加し、リニューアル公開いたしました。追加されたデータ及び機能は次の通りです。
(1) 追加された新データ
以下の表のしきさい(GCOM-C)プロダクト(地表面温度、エアロゾル光学的厚さ、正規化植生指数)を追加しました。同様のMODISのデータも引き続き提供しているので、両方のデータを組み合わせた利用等、活用方法の拡大が期待されます。
表 追加プロダクト一覧