JAXAでは、全球降水観測(GPM)計画の下、GPM主衛星に搭載された二周波降水レーダ(DPR)と、複数の衛星を組み合わせて作成した衛星全球降水マップ(GSMaP)により、宇宙から世界の雨を観測しています。
Jこの度、豪雨や干ばつなどの降水変動監視のための新しいGSMaPウェブサイト「JAXA世界の雨分布統計」を公開しました(図1)。このウェブサイトでは「1日・5日・7日・10日・月」単位の積算降水量や、豪雨指数(パーセンタイル値*)、干ばつ指数(SPI値**)を表示できるため(図2)、世界の豪雨や干ばつを容易にモニタリングすることができます。2000年4月から現在までのデータが閲覧可能です。詳細はユーザガイドをご覧ください。
*パーセンタイル値:全体を100として小さい方から数えて何番目になるのかを示す数値。値が大きいほど豪雨傾向が強くなる。例えば、「90パーセンタイル値」は「全体を100として大きい方から数えて10番目になる値」を意味する。
**SPI値:Standardized Precipitation Indexの略で、降水量だけで計算される干ばつの指数。負の値が大きいほど干ばつ傾向が強くなる。
図1. 「世界の雨分布統計」ウェブサイトの画面イメージ(2020年2月の月降水量)
図2. 豪雨指標と干ばつ指数について(2020年2月の月降水量)
「JAXA世界の雨分布統計」ウェブサイトの使い方はこちら(図3)