JAXAでは、「課題分野利用研究」として、衛星データを複合的に用いて、衛星データ解析技術以外のモデリング技術や同化技術など複数の技術分野を横断的に利用して、課題を解決しようとする利用研究をすすめています。
「水循環・水資源」研究グループでは、衛星観測データと数値モデルを組み合わせて、水循環・水資源問題への対応の鍵となる物理量(降水量、河川流量や土壌水分など)を推定し、危険指標など利用しやすい情報を提供する研究を進めています。
今回、衛星全球降水マップGSMaPの利用拡大に向け、開発者と利用者の相互のコミュニケーションを図り、両者の距離を縮めることを目的として、特に今回は定量的な精度に焦点をあてて、標記ワークショップを開催いたしました。
日時: | 2016年7月29日(金)13:00~17:00 |
場所: | オフィス東京 T3会議室 |
アジェンダ(敬称略) | ||
13:00-13:05 | 趣旨説明(沖大幹 東京大学/JAXA) | – |
13:05-13:20 | JAXA地球観測(祖父江真一 JAXA/利用統括付) | – |
第1部 GSMaPの現状、課題、今後の計画(司会:青梨和正 気象研究所) |
||
13:20-13:35 | GSMaPの現状と今後の計画(久保田拓志 JAXA/EORC) | |
13:35-13:50 | 地形性降雨推定の改良(重尚一 京都大学) | |
13:50-14:05 | 陸上降雨判定手法の開発と精度評価(瀬戸心太 長崎大学) | |
14:05-14:20 | 高分解能GSMaPアルゴリズムの構造と考え方(牛尾知雄 大阪大学) | |
14:20-14:35 | 衛星データ同化・アンサンブル予報(青梨和正 気象研究所) | |
14:35-14:50 | 第1部のDiscussion | – |
14:50-15:05 | (休憩) | |
第2部 水循環分野でのGSMaP利用の現状(司会:沖大幹 東京大学/JAXA) |
||
15:05-15:15 | 洪水予警報への補正GSMaPの適用(津田守正 水災害・リスクマネジメント国際センター) | |
15:15-15:25 | Rain-gauge, radar and satellite rainfall intercomparison in Asian monsoon region(上米良秀行 河川情報センター) | |
15:25-15:35 | 地上観測との組合せによるGSMaPリアルタイム補正と海外防災分野への適用(筒井健 NTTデ-タ) | |
15:35-15:45 | GSMaPを利用した洪水予測シミュレーションに関する現状と課題(芳村圭 東大) | |
15:45-15:55 | Evaluation of Satellite Precipitation Measurements Considering Physical Conditions of Atmosphere(Hyungjun Kim 東大) | |
15:55-16:10 | 第2部のDiscussion | – |
第3部 総合討論(司会:沖大幹) | ||
16:10-17:00 | Discussion | – |
関連情報
GSMaP観測画像については、以下URLで公開しておりますので、ご覧ください。