JAXA地球観測研究センターでは、2015年11月から、「世界の雨分布リアルタイム(GSMaP_NOW)」として、静止気象衛星「ひまわり」観測領域について複数の衛星搭載マイクロ波放射計データを利用することで「実時間」の降雨分布を提供するシステムを運用しています。「世界の雨分布リアルタイム」では、ズーム・移動ボタン、ひまわり雲画像、地図との重ね合わせ、特定の日付・時間の雨分布マップの表示が可能です。
小笠原諸島は、気象庁の地上降水レーダの観測範囲以外にあたり、地上雨量計は父島と母島に1つずつしかなく、地上観測から降雨の水平分布を捉えることは困難です。
このたび、小笠原村公式サイトから、「宇宙から見た小笠原の雨」として、地球観測研究センターが作成した、世界の雨分布リアルタイム(小笠原諸島版)が利用可能となりました。このサイトでは、小笠原諸島向けにカスタマイズした「世界の雨分布リアルタイム」が閲覧可能です。このような衛星観測により、海上から来る台風等による降雨の観測情報が小笠原諸島でリアルタイムに役立つことが期待できます。