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GCOM-Cプロジェクト

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地球環境変動観測ミッション(GCOM: Global Change Observation Mission)は、マイクロ波と可視赤外の2つの波長域で地球環境変動に関わる地表面温度、水蒸気、植生、雪氷面積などの観測を行うJAXAのミッションです。GCOM-Cプロジェクトでは、地球観測衛星に搭載された多波長光学放射計を利用した気候変動に関する地球科学研究・利用研究・校正検証を行っています。

炭素循環の分野では、陸域の植物の分布や地表面温度、海域における植物プランクトンの分布や海面水温などを観測することで、「陸域や海域の生態系による二酸化炭素の吸収能力」を明らかにすることが期待されています。放射収支の分野では、海氷・氷床・積雪などの雪氷圏や、大気中の雲・エアロゾル特性を観測することで、地球温暖化に影響を与えると考えられている「大気エアロゾルによる日傘効果」を明らかにすることが期待されています。これらの特性が明らかになることによって、地球温暖化の予測精度が向上できると期待されています。

また、多波長光学放射計によって観測できるデータは、農業や漁業、林野火災・大気汚染の監視などでも用いることが可能であるため、利用研究方法の開発とデータの公開を行っています。

関連する主な人工衛星、センサの一覧

衛星名 主なセンサ 観測期間
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) 多波長光学放射計(SGLI) 2017年~(運用中)
環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II) 多波長光学放射計(GLI) 2002年~2003年
地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS) 海色海温走査放射計(OCTS) 1996年~1997年

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