ALOS処理プロダクト説明
1.PRISM
PRISM は、観測データにラジオメトリック補正及び幾何補正を施し、レベル1A、レベル1B1、レベル1B2 のプロダクトを作成して提供します。
【PRISM プロダクトの処理レベルの定義】レベル | 定義 |
1A | 観測データから切り出され、伸張・ライン生成されたPRISM 生データ。レベル1B 以降の処理に必要なラジオメトリック情報、幾何学的情報が付加される。 |
1B1 | レベル1A データにラジオメトリック補正を施し、絶対校正係数を付加する。レベル1B2以降の処理に必要な幾何学的情報等が付加される。 |
1B2 | レベル1B1 データに幾何学的補正を施す。以下の補正オプションが使用可能。 R:Geo-reference データ。 G:地図への重ね合わせを行う。Geo-coded データ。 |
2.AVNIR-2
AVNIR-2 は、観測データにラジオメトリック補正及び幾何補正を施し、レベル1A、レベル1B1、レベル1B2 のプロダクトを作成して提供します。
【AVNIR-2 プロダクトの処理レベルの定義】レベル | 定義 |
1A | 観測データから切り出され、伸張・ライン生成されたAVNIR-2 生データ。レベル1B以降の処理に必要なラジオメトリック情報、幾何学的情報が付加される。 |
1B1 | レベル1A データにラジオメトリック補正を施し、絶対校正係数を付加する。レベル1B2 以降の処理に必要な幾何学的情報等が付加される。 |
1B2 | レベル1B1 データに幾何学的補正を施す。以下の補正オプションが使用可能。 R:Geo-reference データ。 G:地図への重ね合わせを行う。Geo-coded データ。 D:DEM が整備されているシーンについては概略DEM 補正を行い、ポインティング時の地形の影響を補正する。なお、DEM 補正が有効なのは日本域のみである。また、ポインティング角が大きい場合、DEM 補正エラーが発生する可能性があり、エラーの部分は保管を行うため、精度は保証されない。 |
3.PALSAR
PALSAR は、観測データにレンジ圧縮及びアジマス圧縮を施し、レベル1.0、レベル1.1、レベル1.5 のプロダクトを作成して提供します。
【PALSAR プロダクトの処理レベルの定義】レベル | 定義 | 備考 |
1.0 | スラントレンジをそのまま記録した、画像化されていないデータ。このプロダクトを利用するには処理ソフトウェアが必要となる。 | JERS-1:レベル0 データ相当 RADARSAT:シグナルデータ相当 |
1.1 | レベル1.0 データにレンジ圧縮及びシングルルックアジマス圧縮を行った、緯経度情報を含むスラントレンジ画像。位相・振幅情報を含んでいる。 | JERS-1:レベル1.1 データ相当 RADARSAT:シングルルックコンプレックス相当 |
1.5 | レンジ圧縮及びマルチルックアジマス処理を行った振幅データをグランドレンジに投影し、更に選択された地図投影を行ったデータ。ピクセルスペーシングは観測モードにより選択が可能である。以下の補正オプションが使用可能。 R:Geo-reference による地図投影を行う。 G:Geo-coded による地図投影(画像上部を真北)を行う。 | JERS-1:レベル2.1 データ相当 |
上記内容の他、各センサの仕様、プロダクトの仕様、ALOSデータの利用事例及びALOSデータの利用方法など、ALOSのデータ利用時に必要とされる情報をまとめた冊子がございます。「ALOSユーザハンドブック」はこちらからダウンロードをしてご利用下さい。