トンガ火山島 衛星観測情報 特設サイト

JAXAでは陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)などの衛星を用いたデータの解析、関係機関へのデータ提供を行っております。 本ページにトンガ火山島(フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山)噴火に関連する衛星観測情報を集約しております。(随時更新予定)


観測結果の紹介

Earth-graphyの「地球が見える」で紹介している記事をご紹介します。

火山島噴火、火山活動現象

「だいち2号」が観測したフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山の変化
(左)2019年12月14日、(右)2022年1月17日
噴火により島の大半が消失。


火山島周辺の「しきさい」観測画像。火山島(▲)周辺に水色に見えるもの(黄色の矢印で図示)が変色水。
2022年1月18日(大噴火3日後)
海域火山活動と関係する変色水が広範囲に観測。これら海域で噴火後も活発な火山活動が継続している可能性があります。


火山島周辺の「しきさい」観測画像から判読した軽石とみられるもの。火山島(▲)周辺に茶色に見えるもの(黄色の矢印で図示)が軽石。
2022年1月18日(大噴火3日後)
軽石の漂流が見られていますが、福徳岡ノ場で確認された軽石より規模は小さい。


気象衛星「ひまわり」による火山島噴火の様子(日本時間2022年1月15日13時~19時)

噴火、津波による被害把握

南洋理工大学(Nanyang Technological University-Earth Observatory of Singapore)より提供された災害地図。「だいち2号」及びSentinel-1の観測画像を解析することで、建物被害箇所を推定し、それを地図にマッピングしています。
噴煙等の地球環境に関係する観測情報

「しきさい」搭載の多波長光学放射計(SGLI)の多方向視によるエアロゾル分布高度の推定(トンガ周辺、2022年1月15日)。 SGLIの2方向からの観測から、噴火に伴って広がったエアロゾルが28km程度の高度に分布していると推定された。成層圏の高度にまで達しているため比較的長期間維持される可能性があります。
津波によるペルー沖での油流出把握

「だいち2号」合成開口レーダによる観測画像(A)及びその矩形領域の拡大図(B,C,D)(2022年1月21日5:36(標準時)、オフナディア角39.7°、高分解能モード(分解能10 m)、昇交軌道、右観測、HH偏波)。 流出した油の可能性が高いと判断した領域を黄色の枠で囲んでいます。海上の明るい点は船舶で、そのうちの一つは流出元となっている原油タンカーです。


「だいち2号」合成開口レーダによる観測画像(A)及びその矩形領域の拡大図(B,C,D)(2022年1月27日16:43(標準時)、広域モード(分解能100 m)、右観測、HH偏波、オフナディア角35.2°、降交軌道)。
流出した油の可能性が高いと判断した領域を黄色の枠で囲んでいます。海上の明るい点は船舶で、そのうちの一つは流出元となった原油タンカーです。特にアンコンの沖合海域で、油が拡がっているように見えます。
トンガ周辺の雨のリアルタイム把握

GPM主衛星や水循環変動観測衛星「しずく」などの複数の衛星データをもとに求めた世界の雨情報(GSMaP)を、30分毎リアルタイム更新で、ウェブサイト経由で提供しています。 衛星観測によって海上も含む広域の降水状況をリアルタイムで把握できることから、現地のトンガ気象局をはじめ、地上の降水観測網が十分でない国々や周囲が海に囲まれた島しょ地域等で利用されています。 トンガ領域の雨情報をリアルタイムで見るには、上のリンクをクリックしてください。

国際協力

JAXAが観測情報を提供している国際的な防災協力枠組みのページへのリンクです。

センチネルアジア
国際災害チャータ
独立行政法人国際協力機構 (JICA)

JAXAの地球観測衛星について

JAXAが運用している地球観測衛星の詳細については下記リンク先をご参照ください。

陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)

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