地球観測衛星に搭載されたセンサの観測精度向上のための校正検証や解析手法の開発を行いながら、得られたデータを用いた地球の気候変動や水循環、大気環境、地殻変動などの地球科学分野の研究を行っています。また、衛星データは社会的にも実用性が高いため、災害対策、国土保全、インフラ管理、農業、漁業、林業などの分野に応用するための利用研究も行っています。
これらの研究は各衛星・センサを専門とする各利用研究プロジェクトで実施されており、得られた成果が将来の衛星開発にも反映されています。
ALOSプロジェクト
陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)シリーズ衛星に搭載された高分解能光学センサや合成開口レーダ(SAR)のデータを用いた地球科学研究・利用研究を行っています。
GPMプロジェクト
地球観測衛星に搭載された降水レーダを利用した降水・水循環分野に関する地球科学研究・利用研究・校正検証を行っています。
GCOM-Wプロジェクト
地球観測衛星に搭載されたマイクロ波放射計を利用した気候変動に関する地球科学研究・利用研究・校正検証を行っています。
GCOM-Cプロジェクト
地球観測衛星に搭載された多波長光学放射計を利用した気候変動に関する地球科学研究・利用研究・校正検証を行っています。
GOSATプロジェクト
「いぶき」(GOSAT)シリーズ衛星に搭載されたセンサを用いて、地球温暖化の原因である温室効果ガス(二酸化炭素、メタン)を観測するための研究開発やデータの校正検証を行っています。
EarthCAREプロジェクト
地球観測衛星に搭載される4つのセンサ(雲プロファイリングレーダ、大気ライダー、多波長イメージャ、広帯域放射収支計)を用いて、雲・エアロゾルの分布や鉛直構造、大気上端における放射収支エネルギーを全地球的に観測する予定です。日本とヨーロッパが協力して開発を進めています。