JAXA地球観測衛星プロダクトのDOIについて

JAXA第一宇宙技術部門では、JAXA地球観測衛星プロダクトに対して、プロダクトの出所を明らかとし、プロダクトのトレーサビリティを保証するとともに、 プロダクトに係る情報をLanding Page上に集約、一元提供することを目的として、DOI (Digital Object Identifier)[1]の付与を開始します。
※"提供用に処理生産したもの"という意味でプロダクトという言葉を使用しています。

対象プロダクト

DOIの付与を行ったプロダクトは、標準プロダクトと研究プロダクトとなります。

標準プロダクト

標準プロダクトとは、地球観測衛星データ提供システムG-Portal [2]から提供しているプロダクト(JAXAが精度を保証し、恒久的に保存・提供を行うプロダクト)です。 準リアルタイムプロダクト(精度よりも速報性を重視するプロダクト)については、一定期間後削除されるため対象外としています。
DOI付与したプロダクトは、標準プロダクトDOI付与一覧よりご確認いただけます。

研究プロダクト

研究プロダクトは、地球観測研究センター(EORC)が提供しているプロダクト(アルゴリズム等研究中のプロダクト)です。
DOI付与したプロダクトは、研究プロダクトDOI付与一覧よりご確認いただけます。

DOI付与ルール

DOIの付与にあたっては、今回DOI登録を行ったジャパンリンクセンター(JaLC)[3]のガイドライン[4]、地球観測衛星委員会(CEOS)のガイドライン [5]を参考にルール決めを行っています。

DOIの付与粒度

付与単位

地球観測衛星プロダクトの分類は、以下の通り分類されます。

・グラニュール
日々観測され、処理される個々のプロダクト
・コレクション
同一アルゴリズムで処理されるグラニュールの集合。

本来、グラニュール単位でDOIを付与することが望ましいところですが、日々膨大な数のプロダクトが生産されることを鑑み、DOIの付与単位としては、コレクション単位としています

バージョン

DOIを付与するプロダクトについて、処理アルゴリズムのバージョンアップが行われる場合があり、バージョンナンバーを有します。 [5]などでは、バージョン毎にDOIを付与することが推奨されていますが、JAXAでは、バージョン毎に付与することはせず、履歴をLanding Pageのバージョンに記載しております。

DOIのナンバー

DOIは図1に示す「Prefix」と「Suffix」の2つの要素から構成されています。

  Prefix Suffix
DOIの例 10.57746/ EO. 12345

図1 DOIの構造

PrefixはDOI登録機関であるジャパンリンクセンター(JaLC)から割り当てられた「10.57746」で固定、Suffixは「EO.」+「プロダクト毎に割り当てた一意の文字列」となります。
DOI付与したプロダクトは、以下よりご確認いただけます。
  ・標準プロダクトDOI付与一覧
  ・研究プロダクトDOI付与一覧

DOI登録

上記の通り、DOIの登録はジャパンリンクセンターに対して行っています。 また、ジャパンリンクセンターを通じて、Data Cite [6]への登録も行っており、DOIの利用方法に示す参照方法以外にも、両機関のウェブサイト上で、メタデータ検索等が可能となっています。 登録機関名で検索される場合は、「JAXA」にて検索下さい。

DOIの利用方法

論文などでプロダクトを引用する場合

論文誌、学会等の基準に従って、DOIを引用してください。なお、DOIの付与粒度、バージョンに記載した通り、JAXAでは同一コレクションについて、バージョンの識別を行っていません。 複数のバージョンが存在するプロダクトについては、以下の通りURLの後ろに、バージョンを追記ください。
「https://doi.org/10.57746/EO.12345 バージョンxx」


記載されたDOIからプロダクト情報を参照する場合

「https://doi.org/10.57746/EO.12345」の様に、「https://doi.org/」の後ろにDOIを付加し、ブラウザのURL欄に入力してください。

リンク

更新履歴

2024.10.29NEXRA(NICAM-LETKF JAXA Research Analysis)プロダクトのDOIを取得しました。
2024.07.30陸域データ同化による土壌水分量・植生水分量プロダクトのDOIを取得しました。
2024.03.27研究プロダクトのDOI付与一覧ページを追記しました。
2024.03.21Landing Pageのタイトルを変更しました。
「GCOM-C/SGLI L2 Aerosol over the ocean-Land aerosol by near ultra violet」➡「GCOM-C/SGLI L2 AeRosol properties using Numerical Prediction」
「GCOM-C/SGLI L2 Global-Aerosol over the ocean-Land aerosol by near ultra violet」➡「GCOM-C/SGLI L2 Global-AeRosol properties using Numerical Prediction」
2024.02.28アンサンブル海洋解析プロダクトLORA(JAXA/RIKEN)のDOIを取得しました。
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