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ファイル形式の紹介

地球観測衛星の観測データは様々なファイル形式(フォーマット)で提供されています。ここでは、地球観測衛星データに使用されている代表的なファイル形式をご紹介します。

ファイル形式名 概要 ファイル拡張子 対応衛星/センサ例
GeoTIFF 画像ファイル形式であるTIFF(Tagged Image File Format)に地理情報(ジオリファレンスデータ)を付加したファイル形式です。位置情報を持つ画像ファイルであるため、GISソフトウェアで扱うことができます。また、一般的な画像ビューア等で開く事も可能です。 .tiff
.tif
・ALOS/AVNIR-2、PRISM、PALSAR
・ALOS-2/PALSAR-2
・CIRC
・SLATS/SHIROP
COG Cloud Optimized GeoTIFFの略で、クラウド環境での画像データ取り扱いを効率化させるために、ファイルの必要な部分のみにアクセスするような機能を持っているファイル形式です。GeoTIFFと同様の環境で扱うことができます。 .tiff
.tif
NetCDF Network Common Data Form の略で、配列指向の科学データを統合的に扱うことができる自己記述型のファイル形式です。フリーで提供されるライブラリを用いて取り扱うことができます。また、ツールを用いてデータを閲覧することもできます。 .nc ・GCOM-C/SGLI
HDF Hierarchical Data Format の略で、多様なコンピュータ環境で階層的なデータを取り扱うことができる自己記述型のファイル形式です。フリーで提供されるライブラリを用いて取り扱うことができます。また、ツールを用いてデータを閲覧することもできます。HDF4と HDF5の二つの異なるバージョンがあり、互いに互換性はありません。 .hdf
.h4
.hdf4
.he2
.h5
.hdf5
.he5
・MOS-1、MOS-1b /MSR、VTIR
・ADEOS/OCTS
・ADEOS-II/AMSR、GLI
・Aqua/AMSR-E
・TRMM/PR
・GCOM-C/SGLI
・GCOM-W/AMSR2
・GPM/DPR
・GSMaP
CEOS準拠フォーマット CEOS(Committee on Earth Observation Satellites:地球観測衛星委員会)で標準化されたファイル形式に準拠して作成されています。バンド毎にファイルが分割される「CEOS-BSQ」と、複数のバンドが多重化された「CEOS-BIL」があります。ファイル構成は衛星データ毎に設定されていて、詳細はプロダクトフォーマット説明書等に記載されています。 (データ作成機関により設定) ・MOS-1、MOS-1b/MESSR、MSR、VTIR
・JERS-1/OPS、SAR
・ADEOS/AVNIR
・ALOS/AVNIR-2、 PRISM、PALSAR
・ALOS-2/PALSAR-2

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