2026.6.19活動報告
TECHNOMART Malaysia–Japan – 日マレーシア宇宙技術・経済共創ワークショップ(第二弾) 活動報告 ― CONSEOによる国際連携とマレーシア市場への展開 ―
2026年5月、マレーシア・プトラジャヤにおいて「TECHNOMART Malaysia–Japan: Space Tech Collaboration II」が開催されました。2025年5月に、大阪・関西万博会場(マレーシア館)での同名のイベント(開催結果はこちら)に続く、第二弾の機会となります。
本イベントは、マレーシアの産業政策機関であるMIGHT(Malaysian Industry-Government Group for High Technology)を中心に、JAXA、CONSEO、JETRO等が連携して開催したものであり、日本・マレーシア双方から100を超える機関、約170名が参加しました。本イベントでは、事前ウェビナーによる現地勉強会、シンポジウム、商談会・ピッチ、技術研修会、施設視察等が実施され、両国の宇宙関連企業・機関による交流と連携強化が図られました。
日本とマレーシアからの主要参加者。写真左からMASIC副代表Dr. Seah Kok Wah (Sean)氏、CONSEO事務局 杉田尚子氏、MASIC代表Dato’ Kamarul Redzuan Mohamed氏、MYSA副長官Nik Mazlina Nik Mustapha氏、駐マレーシア日本大使 四方敬之氏、MIGHT副理事長Mohd Zakwan Mohd Zabidi氏、JAXAバンコク駐在員事務所所長 中村全宏氏、JAXA第一宇宙技術部門 祖父江真一氏。
今回の第二弾では、日本からは35の民間企業・大学・団体、マレーシアからは76の政府機関・民間企業・大学・団体が参加。前回を大幅に上回る組織が参加し、商談会では38件のビジネスマッチングが実施されるなど、宇宙関連産業における両国関係者の強い関心とコミットメントが示されました。CONSEO会員からは、地球観測データ活用、衛星開発、事業創出支援など多様な分野の企業・団体が参加しました。
ビジネスピッチングの様子
●マレーシア市場と会員への機会
マレーシアは、半導体やデジタル産業の集積に加え、宇宙産業の成長政策を推進しており、ASEAN市場への戦略的ゲートウェイとして位置付けられています。
本イベントでは、商談会やピッチ、技術研修を通じて、CONSEO会員にとって以下の機会が創出されました。
- ・現地ニーズの具体的把握
- ・有力パートナーとの接点形成
- ・実証および事業化に向けた議論
これにより、東南アジア市場への展開に向けた具体的なステップが進展しました。
●MIGHT・JETRO連携による実装志向の枠組み
本イベントでは、MIGHTを中核にMYSA(マレーシア宇宙庁)及びMASIC(マレーシア宇宙産業コンソーシアム)、並びにJAXA、CONSEO、JETROが連携し、複合的なプログラムが実施されました。
具体的には、
- ・事前ウェビナーによる市場理解の促進
- ・商談会・ピッチによるビジネス創出
- ・MYSA衛星関連施設視察(AITと運用管制センター)
- ・技術研修による人材育成
が一体的に設計されており、技術(地球観測)と産業・政策を結びつける枠組みが構築されました。
CONSEOはこの中で、会員の技術・サービスを海外市場に接続するハブ機能を担いました。CONSEO事務局の杉田尚子氏は、講演の中で、「地球観測の研究開発と社会実装の両輪」、「CONSEOによる産学官連携の推進」について述べました。
CONSEOの活動と取組みを紹介する杉田尚子氏
●研究から実装・ビジネスへの転換
近年、東南アジアで宇宙経済への関心が高まる中、マレーシアにおいても、宇宙分野の国際連携は研究開発中心から社会実装・ビジネス創出へと移行しつつあります。マレーシアにおいては、MIGHTが産業・政策面を担うことで、技術と市場を接続する体制が整いつつあり、地球観測データの実用化・事業化が進む環境が形成されています。
●まとめ
「TECHNOMART Malaysia–Japan - 日マレーシア宇宙技術・経済共創ワークショップ」は、CONSEO会員にとって以下の点で重要な機会となりました。
- ・マレーシアを起点としたASEAN市場への展開機会の獲得
- ・MIGHTやJETRO等との連携強化
- ・地球観測データの社会実装とビジネス化の推進
本ワークショップを契機として、今後はマレーシアをはじめとするASEAN地域において、地球観測データの利活用や共同実証に向けた取り組みが期待されます。CONSEOとしても、会員企業の国際展開および実装促進に向けた支援を継続するとともに、海外パートナーとの連携強化を今後も進めてまいります。
シンポジウムでのパネルディスカッションの様子
両国企業や関係機関の展示ブースを通した交流
小型衛星開発・衛星データ利用研修会にて
MYSA衛星関連施設視察(写真はAITのクリーンルーム視察の様子。このほか運用管理センターも視察)
【参加したCONSEO会員企業・団体】
丸紅株式会社
株式会社Archeda
株式会社Fusic
独立行政法人国際協力機構
株式会社 MJOLNIR SPACEWORKS
日本工営株式会社
オーシャンソリューションテクノロジー株式会社
衛星データサービス株式会社
スカパーJSAT株式会社
Space BD株式会社
株式会社アークエッジ・スペース
スペースワン株式会社
Space Tech Accelerator株式会社
株式会社SpaceBlast
株式会社Synspective
株式会社Tellus
株式会社天地人
認定NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム
国立大学法人山口大学
株式会社New Space Intelligence