2025.06.16お知らせ

[事前告知]本年度、“衛星データ駆動型スマートシティ”の実現に向けた取り組みを始動!

近年、都市化の進展や人口増加に伴い、交通渋滞、環境汚染、エネルギー不足、地域間格差など、都市が抱える課題は多様化・複雑化しています。こうした課題に対し、デジタル技術や都市データを活用して、都市機能の効率化や分野横断的な最適化を実現しようとする取り組みが「スマートシティ」です。

◆“衛星データ駆動型スマートシティ”構想

スマートシティ分野において、衛星地球観測データの活用が大きな可能性を持つと注目されており、その観点から昨年度、CONSEOは国内外の衛星データのユースケースを体系的に整理した「CONSEOレポート」(※1)を制作し、スマートシティ分野の先進事例や将来可能性を整理し、公開しています。また、一昨年から二年連続でバルセロナにおいて開催されるスマートシティエキスポへ出展し、スマートシティ分野における衛星データの価値と可能性を発信してきました。

また昨年度は、CONSEOが発表した、「提言:衛星地球観測のデジタル分野及びグリーン分野 における異分野連携の推進方策」(※2)において、以下5つの切り口での衛星データ活用を含む、「衛星データ駆動型スマートシティ(Satellite-data driven Smart City)」の構想を提案しました。

  • ① 都市活動の効率化やインフラの監視
  • ② 災害への備え
  • ③ 都市計画の最適化
  • ④ 都市デジタルツインの構築
  • ⑤ 都市の環境価値の可視化

(※1)「CONSEOレポート

(※2)「提言:衛星地球観測のデジタル分野及びグリーン分野 における異分野連携の推進方策


◆2025年度、産学官共創による次のステージへ

本年度、私たちはスマートシティ分野における衛星地球観測の社会実装をさらに加速するべく、産学官の多様なプレイヤーと連携し、以下のような取り組みを段階的・継続的に展開してまいります。

  • ・スマートシティや衛星地球観測に関わる幅広い関係者が集い、最新ユースケースを学べる勉強会、衛星地球観測データを利用した現場における参加型研修、ビジネスマッチングなどを通じて、「学びと交流を深める場」を創出
  • ・衛星地球観測データを活用した「事業化実証の機会」を紹介
  • ・海外での案件形成を見据えた、関係機関と連携した「国内外の基金活用に関する勉強会」の開催や、「海外展示会・国内イベントへの共同出展」などの取り組みを展開

これらの取り組みを通じて、産学官それぞれの強みを持ち寄りながら、都市の課題解決につながる新たな可能性を共に切り拓いていくことを目指します。

【取り組みの全体スケジュール】


◆今後の展開

具体的な活動については順次ご案内してまいりますが、まずは以下の企画を予定しております。

  • ・8月末開催予定|インフラ分野に特化した勉強会
    (掲載ページ) ※6月中に公開予定です。
  • ・9月4~5日|衛星地球観測データを活用した現場研修&マッチングイベント
    (掲載ページ)https://earth.jaxa.jp/conseo/news/20250618-1.html

さらに、11月にはバルセロナで開催される「スマートシティエキスポ」へのCONSEO会員での共同出展を予定しており、またCONSEO総会等の各種機会を通じて、今年度の成果を広く発信していくことを計画しています。

これらの取り組みは、本趣旨にご賛同いただける産学官の皆さまとの連携があってこそ実現するものです。未来のスマートシティの実現に向け歩んでいく仲間として、ぜひご参加を検討いただけますと幸いです。

以上