2025.02.14提言・報告
『CONSEO気候変動レポート』を公開!
2024年度にCONSEOは、気候変動について多様な観点から学び、議論するイベント「CONSEO気候変動シリーズ」を開催しました。その全6回の講演や活動内容をもとに、気候変動や衛星地球観測の知見をまとめた『CONSEO気候変動レポート』を公開しました。
本レポートは、気候変動の実態や衛星地球観測の重要性を知り、持続可能な社会をどのように実現するのか、産学官のさまざまなステークホルダーと考えることに資するべく取りまとめたものです。気候変動に当事者意識を持ち、衛星地球観測の活用に向けた戦略、政策意思決定に少しでも役に立ちますと幸いです。
本レポートの見どころを紹介します。
気候変動によって、いま地球で何が起きている?
近年頻発している異常気象や災害をはじめ、地球環境の変化は私たちの生活に大きな影響を与えています。そのメカニズムの科学的解明や、気候変動の予測や対策に向けて、世界中でさまざまな取り組みがされていますが、いまだ謎が多く残っています。本レポートでは、まず気候変動によっていま地球で何が起こっているのか、課題は何なのか、さらに将来どうなっていくのかについて、最新科学研究の成果をもとに詳しく解説しています。
衛星地球観測は、気候変動問題の解決に貢献している!
人工衛星による地球観測は、地球の様々な変化を均一に定量的に観測しています。過去から現在までのデータが蓄積され続けているうえ、それらのデータを使って数値シミュレーションをすることによって、将来を予測することもできます。どんな人工衛星がどのように貢献しているのか、さらにそうした衛星地球観測を推進する宇宙機関の役割は何なのかについて紹介しています。
気候変動に向き合う、産学官のさまざまな戦略や取組を紹介!
気候変動に向き合い新しい社会を実現するためには、さまざまな立場から科学的根拠に基づいた行動や意思決定を行い、全体的な視点を持って社会システムを変革していくことが重要です。産学官のさまざまなステークホルダーの視点や、気候変動問題の解決に向けた戦略・取組を深堀りします。
衛星一覧を掲載!
付録として、本レポートで取り上げた衛星の概要をまとめています。衛星の観測目的やセンサの種類、仕様などの特徴を一覧にしています。
【本レポート執筆者・気候変動シリーズご登壇者(50音順)】
- 井田寛子(気象予報士・キャスター)
- 江守 正多(東京大学 未来ビジョン研究センター 教授)
- 沖 理子(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 地球観測研究センター(EORC) センター長)
- 計盛 正博(気象庁 情報基盤部 数値予報課 数値予報モデル基盤技術開発室 室長)
- 久保田 拓志(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 地球観測研究センター(EORC) 研究領域主幹)
- 永田 綾(環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性主流化室 室長)
- 中村 尚(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
- 服部 徹(PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー)
- 早坂 忠裕(東北大学大学院 理学研究科 教授)
- 森 章(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
- 森田 香菜子(慶應義塾大学 経済学部 准教授、国連大学サステイナビリティ高等研究所 客員准教授)
- 山崎 大(東京大学 生産技術研究所 准教授)
- 渡部 雅浩(東京大学 大気海洋研究所 教授)
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